父危篤の報から、1時間後には帰らぬ人となってしまった。苦しんだ時間が短かったことがせめてもの慰めか。取るものも取り敢えず帰阪し、慌ただしく通夜と葬儀を終えた。享年87歳、お疲れ様でした。
遺品を整理していたら、子供時代に撮影してくれたカメラが出てきた。Nikon s2(後期型) + Nikkor-H 5cm F2と、Canon FT QLの2台。形見としてもらうことにした。
Nikon s2はレンジファインダ型のカメラ。絞りとファインダは問題なさそうなので、シャッタースピードがちゃんと出れば使えると思う。修理をお願いできる店を探して見たい。
Nが少しカーブしたNikonのロゴが格好いい。レンズの焦点距離の単位がメートルではなくフィートになっているのは、海外への輸出を意識してだろうか。
上面 。シャッタースピードのダイアルに問題があり、刻印の位置と、カチッと止まる位置がずれている。つまり、ダイヤルの位置と実際のシャッター速度が違う。1/1000は少しダイアルが浮くので、これを基準に現在のシャッター速度がわかる。1/30以下の低速側は全てバルブになってしまう。
背面。ファインダは正常で、ピント合わせもちゃんとできる。ファインダに見える二つの像が重なるとピントが合う。